2007年01月23日

外国のお客様

たまにですが、海外からお客様が来ることがあります。
アジアからいらっしゃることが多いのですが、海外のお客様の場合の問題点は『言葉』です。
言葉の壁は大きいです。
通訳の方はいるのですが、その通訳の方がレコーディングやマスタリングのことを理解しているとは限らないのです。
(通訳の方は先方で手配してもらっています。)
やはり仕事上、専門用語がどうしても出てきてしまうのですが、通訳の方がその専門用語を知らないので上手く相手に(もしくは私に)通訳出来ていない状況が発生してしまいます。
まず通訳の方に理解してもらうことからということになるので、時間がかかるのです。

まぁでも、ごくたまに日本人でも言葉が通じてないかも・・・なんて思うこともありますが。

2006年08月04日

Magic Word

マスタリングの仕事中、「上田マジックでどうにかしてください!」と言われることがあります。ちなみに私は魔女じゃありません。(当たり前だって)

こういう風に言われるときは決まって無茶なお願いが多いのです。「ここが腕の見せ所」って無意識に思っているのかどうか自分でもよくわかりませんが、何故か頑張っちゃいます。「やっぱり無理かぁ」なんて思われたくない、ただの見栄っぱりなのかもしれません。

そしてこれがまた、結果としてどうにかなってしまうから不思議です。もしかしたら「上田マジック」と言う言葉の魔法を私がかけられているのかもしれませんね。

posted by ueda at 19:34| マスタリングのことあれこれ

2006年08月02日

遊ぶ

最近あまり遊んでません。

遊ぶと言っても、夜の六本木で夜遊びしたり、湘南のビーチへでかけたり、ディズニーランドへ行ったりすることではありません。



遊ぶ・・・とは、レコーディングスタジオやマスタリングルームで、お仕事ではなく音をいじったりすることを言います。「TDごっこ」とか「マスタリングごっこ」なんて言い方もします。エンジニアとしてのお勉強というか、研究というか、まぁそんなところです。

実際何をしているのかというと、人それぞれですが、私の場合は買ってきたCDを聴きこんだり、ケーブルの音の違いを聴き比べたり、機材のつなぎ方
を変えてより良いセッティングを研究したり、機材とケーブルの良い相性がないか探してみたり、モニター(スピーカー)の最適な位置を探してみたり・・・と
いろいろです。

もしかしたら、マスタリングのお仕事をしている時よりも、こうして遊んでいる時のほうが楽しいかもしれません。ほんのちょっと何かを変えるだけで、劇的に音が変わったりして、一喜一憂します。この積み重ねが次の良い仕事に繋がっていくんだなって思います。





で、最近はあまり遊んでいません。

その理由は・・・部屋(マスタリングルーム)が空いていないから、です。

現在私がお仕事をしている六本木のマスタリングルームは3人のマスタリングエンジニアで使用しています。私が仕事の無い時は他の2人のエンジニア
の内のどちらかが仕事してるんです。ってことで、部屋が空く日が少ないんですね。いつか自分専用のマスタリングルームを持ちたいものです。

posted by ueda at 19:33| マスタリングのことあれこれ

2006年07月30日

たたく

4年ほど前までたたいてました。

何を? って、アナログテープをです。



Dae3000

からあるマスタリングシステムで、SONYの編集機(DAE-3000)を使ったシステムがあります。この編集機は、U-maticテープ(3/4インチ
のビデオテープなので、シブサンと呼ぶことが多いです)どうしを編集するための編集機ですので、TD(トラックダウン・・・レコーディングの最終作業)し
たときのマスターテープ(素材)がアナログのオープンテープだったり、DATだったりすると一度U-matciテープにコピー(素材上げとか、素材起こし
とか言ってました)しなくてはいけませんでした。現在のようなハードディスクを使用したマスタリングシステムはほとんど普及していなかったので、素材の音
を調整しながらU-maticテープに起こし、そのU-maticテープからCD
MasterになるU-maticテープに編集していくのです。本当ならば、素材の音を調整したらそのままCD
MasterとなるU-matiテープに音を入れたいところですよね。



<<DAE-3000を使ったマスタリングの作業工程>>



素材(アナログのオープンテープ、DATなど)



 ↓



エフェクター(EQやCOMPなど)を使って、音を調整する。



 ↓



U-maticテープにとりこむ。



 ↓



とりこんだテープから、CD Master用のU-maticテープに編集していく

(曲間などを決めながらすすめていきます)



 ↓



PQをうつ



 ↓



CD Masterのエラーチェック



 ↓



エラーが問題なければマスタリング終了





編集機(DAE-3000)には、Insertion(インサーション)機能があり、Player側からRecoder側の間にデジタルエフェク
ターを入れることができます。この機能を上手く利用して、ダミーのU-maticテープをPlayerとして走らせ、InsertionからAD(アナロ
グ→デジタル変換)させた音をRecoder側に入れるということが出来るのです。これで素材起こしをする必要がなくなります。ただし、編集機はタイム
コードで動くものなので、タイムコードのないアナログテープなどは録音されるタイミングにあわせて手動で操作しなくてはいけません。タイミングを合わせて
「えいや!」っとPlayボタンをたたくので、「たたく」といいます。(この「たたく」という作業、昔はレコーディングでも使われた手法だったりします。
用途は違いますが。)



アナログのオープンテープ、1/4インチ(シブイチとか、6ミリと呼びます)、1/2インチ(ハーフと呼びます)のやっかいなところは、テンショ
ンが安定するのに時間がかかることです。Playボタンを押してテンションが安定してから曲が始まるようにタイミングをはからなくてはいけません。私の場
合は10秒前にたたくと決めていましたが、それでも稀にテンションが安定せず、曲頭がワウってしまう(音が揺れてしまう)ことがありました。



編集段階で重要とされるのは、「曲間をどのくらいにするか」ということです。

曲が終わり、次の曲がはじまるタイミングをアーティストやディレクターが「もっと長く」「もっと短く」とか、「あと髪の毛1本つめて」「あと鼻毛
1本分長く」なんて微妙なところまで調整していきます。その調整単位は秒単位ではなく、フレーム単位(1秒=30フレーム)です。前の曲のエンディングか
ら次の曲が始まるまでの箇所を、納得するまで何度も何度も繰り返し聞くのです。ところが、手動でたたいている以上、どうしても誤差が生じます。でもこの誤
差をいかに最小限にするかが、腕の見せ所です。 ・・・ということで、曲間を決める時、いつもいつもたたくタイミングばかり気にしていました。「今の曲
間、上田さんはどう思いました?」なんて聞かれてよく困ったもんです。



現在私が使用しているシステムはハードディスクを使用したシステムなので、「たたく」という作業はもう必要ありません。何故かちょっと寂しかったりします。







先日、文化村スタジオ(東急ファンスタジオ)時代にお仕事をさせていただいた方と久しぶりにお仕事をしました。その方に「昔、上田さんってたたい
てましたよね!」って言われ、そうだった、そうだったと思い出し、今日は「たたく」をテーマに書いてみました。説明が下手なもので、わかりづらかったらご
めんなさい。

posted by ueda at 19:32| マスタリングのことあれこれ

2006年07月21日

早朝マスタリング

かなり昔のこと(東急ファン時代のこと)ですが、「上田さん、始発で来るとして、何時か
らお仕事始められますか?」とクライアントから問合せがありました。なんか嫌な予感が・・・と思っていたのですが、その嫌な予感的中で、「とにかく朝一番
でマスタリングをお願いします」とのことでスケジュールが入りました。確か朝の7時スタートにしたんじゃなかったかな。

何故そんなに早い時間になってしまったのかというと、その日の午前中にCD工場へマスターテープを納品しなければならなかったから。当時のオリコンチャートでいつもトップを争う有名アーティストのシングルのマスタリングでした。

仕事は朝7時からでも、その前にやることはいろいろありますから、始発で行くしかありません。もともと寝る時間がいつも遅いので、早く寝ようと
思っても眠れず、ほとんど眠らずに仕事に行くことになってしまいましたが、無事、朝7時に仕事がはじまり、問題なくマスタリングは終了しました。



ところが数日後、同じクライアントから連絡ありました。

マスタリングのやり直しです。というか、TD(トラックダウン・・・レコーディングの最終作業)をやり直したので、マスタリングをしてほしいとのことでした。

あの早朝マスタリングはいったい・・・。

そもそもあの日の午前中に工場へマスターを納品しなければ発売が間に合わなかったんじゃなかったの?



結局その後、気を取り直して再度マスタリングをし、無事CDは発売されました。

ま、こんなこともあったよね、っていうお話でした。

posted by ueda at 19:29| マスタリングのことあれこれ

2006年07月07日

2時間前

マスタリングのお仕事が始まるのは13時ということが多いです。

レコーディングの場合でもそうですよね。

何故なのかは知りませんが、きっと午前中はレコード会社で会議があったり、もしくは打ち合わせがあったりするからだろうと勝手に思っています。

それと皆さん朝が弱いからでしょうか。



音楽業界とは無関係の友人に、「明日の仕事は何時から?」なんて聞かれ、「13時スタート!」って答えたら、「いいよねぇ、午前中は好きなことして過ごせるんだね。」と言われたことがあります。

とても大きな勘違いです。

仕事が始まるのは13時ですが、実際はもっと早くに来て、セッティングやら何やら、することがあるのです。



私の場合、仕事のスタート時間の最低2時間前には出社するようにしています。

理由の一つは、パワーアンプです。

Machintoshのパワーアンプを使っているのですが、このアンプ、電源いれた直後は恐ろしく寝ぼけた音を出します。

1時間くらいして、ようやく聴ける音になってきて、2時間もすればまともになります。

ですので、2時間前が基本なのです。

本当は3時間前くらいに来ると、もっとベストな状態になると思うのですが、あまり早く来てしまうと時間を持て余し、私自身のテンションが下がってきてしまうのです。

なので『2時間前』が、私の基本なのです。

posted by ueda at 19:25| マスタリングのことあれこれ

2006年07月02日

感動することが大事!

以前、あるプロデューサーに言われた言葉です。


『感動することを知らない人は、人を感動させることは出来ない』




だから常日ごろから、いろいろなものに触れ、感動することで、良い仕事が出来ると。




なるほど、その通りかもしれないと感じた私は、なるべくいろいろなものを見るように心がけています。


たとえばそれは、映画だったり、美術館だったり、または歌舞伎だったり、ミュージカルだったり、もしくは、森林浴だったり、神社だったり。


それまで全く興味のなかったものが、意外に新しい感動を与えてくれることもあります。


『大事なのは感動すること』




これは音楽業界だけでなく、他の業界にも言えることなのかもしれません。

posted by ueda at 19:21| マスタリングのことあれこれ

2006年06月26日

マスタリングとは・・・

ごくまれですが、「マスタリングって何をするんですか?」と、マスタリングルームで聞かれることがあります。


マスタリングをしにきているはずのクライアントが、マスタリングをよくわからないってこと実はあるんです。


某有名バンド(すでに数十枚のCDを発売しているバンド)のメンバーが、「いまさらこんなこと聞くのも何なんだけど、マスタリングって、僕よくわからないなんだよね。結局のところマスタリングって何?」と聞かれたこともありましたっけ。




要はマスターテープ(もしくはマスターディスク)を作成する作業のことをマスタリングと言うのですが、試しに「ウィキベディア フリー百科事典」でマスタリングを調べてみました。


とてもわかりやすく、完璧な説明になっているので、参考にしてください。




ウィキベディア フリー百科事典マスタリング

posted by ueda at 19:15| マスタリングのことあれこれ