2008年09月22日

おまかせマスタリング

立会い無しのおまかせマスタリングを受けることがあります。
立会い無しなので、スケジュールのない空いた時間でマスタリングをします。
そのため通常の立会いでのマスタリングよりも料金も少し安めです。
あらかじめ要望を聞いておいて、あとはすべておまかせです。

実際おまかせの作業をはじめると、これが結構時間がかかるんです。
一人でプロデューサー役、エンジニア役、アーティスト役、そしてマスタリングエンジニア役をやらなくてはいけません。
なるべく客観的になるために、普段は座らないお客さま用のソファーに座って音を聴くこともあります。
マスタリングルームの中を行ったり来たりして、「お、いい感じになってきた」とか独り言も飛び出します。
こうなってくると誰にも邪魔されたくない、自分の世界へと入っていくような気がします。
でもこうして出来上がった音は(自分で言うのもなんですが)かなり満足のいくものとなっています。

そういえば知り合いのエンジニアさんも言っていました。
おまかせでMIXすると止めてくれる人が居ないからなかなか終わらない、と。
まったくもって同感です。
エンジニアという人間は、「OK」と言ってくれる人がいないとひたすら作業してしまう生き物なのです。
たぶんね。
posted by ueda at 12:05| ひとり言

2008年09月07日

美容師さんとエンジニア

いつも髪を切ってくれる美容師さんはちょっとオネェキャラの入ったOさん(男性)。
大体のイメージを伝えて切ってもらうこともあれば、すべてお任せで好きに切ってもらうこともあります。
どんなときも、Oさんなら私が思っている以上のカットをしてくれます。
先日いつものようにOさんに髪を切ってもらいました。
最近の私の髪型はボブ(いわゆるおかっぱ)です。
「あのポスター見ました? キャメロンディアスのほら、携帯のやつ」と、Oさん。
どうやら電車の中で見たらしいのですが、いつも電車の中では読書に夢中なのでキャメロンディアスのポスターは見た記憶がありません。
そのポスターのキャメロンは絶妙なボブなんですって。
あまりにも素晴らしいカットに電車に乗っている間ずっと、キャメロンの髪に見とれていたらしいです。
「あのカットは凄いよぉ。もう見とれちゃってさぁ。巧いなぁって思ちゃってさぁ。僕も頑張らなくちゃって思っちゃったりしてぁ。」
ちょっぴりオネェ口調でそんな話をしているOさんの目がキラキラしてました。

美容師さんってエンジニアに似ているって思ってましたが、さらに実感してしまいました。
指名をうけてお客様のイメージ通りにヘアカットをする。
イメージ通りでなかったり、ヘンテコになったりするともちろん次からお客様は来てくれない。
そんなところ、似ているかもって思ってたんです。
そこにキャメロンのボブ。
たぶん私に限らず多くのレコーディングエンジニアやマスタリングエンジニアは、素晴らしいサウンドに出会うと聴き入ってしまいます。
絶妙な演奏、絶妙なタイミング、絶妙なバランス、絶妙な上げ下げ、絶妙な音圧、絶妙なリバーブ、絶妙なアレコレ。
そんな時、私も目がキラキラしているのかもしれません。
自分もこんな仕事がしたいと思い、実際に出来ているだろうかと自問し、まだまだ頑張らなくてはと思う。
似てますよね、美容師さんと。

posted by ueda at 22:50| ひとり言